トレーダーは、経済情勢や金利動向等、FXのプライスに影響を及ぼす事象を分析してトレードするファンダメンタルズ分析派と移動平均線やMACD等のインディケーターを利用して分析するテクニカル分析派に分かれます。
自動売買は、テクニカル分析で過去データ(ヒストリカルデータ)から、回収率の理論値がプラスになる売買パターンを見つけ出す作業です。回収率の理論値がプラスになっている状態、これをエッジ(優位性)があると表現します。統計的なエッジ(優位性)です。
一度、エッジのある売買パターンを見つけたら、ぶれずに淡々とそのルールに従う必要がありますが、実際には、例えば雇用統計の前後は自動売買を止めるといった様に、ファンダメンタルズ分析を織り交ぜることも多いです。
さて、その自動売買ですが、大きく二種類あります。クラウド型とオンプレミス型です。
クラウド型は、プラットフォーム等をすべて業者が用意し、ユーザはサイトにログインして選択するだけというものです。代表的なものとしては、ミラートレードがあります。ミラトレード自体はイスラエルの会社が開発した自動売買のプラットフォームです。このミラートレードの仕組みを利用して、インヴァスト証券、FXプライム byGMO、セントラル短資FX、FXトレードフィナンシャル、アヴァトレードジャパンがサービスを提供しています。各社ストラテジを用意しているので、ユーザはそのストラテジを選択してポートフォリオを組めば良いだけです。
ミラートレードの長所は、プラットフォームの利用が簡単な所とかですかね。欠点は、一般的な業者に比べてスプレッドが悪いです。これがミラートレードやそのストラテジの利用料金と考えることもできます。他に、ストラテジのロジックが不明な事。そしてストラテジのコントロールができない事。ストラテジは中央のサーバで一括管理され、いつアップグレードが実施されたか分かりません。後述するオンプレミス型なら、自分でストラテジをアップグレードするかどうか選ぶ事ができます。
また、日本の業者なので、レバレッジが25倍になり、ポートフォリオを組むといっても資金が足りないケースがあります。
ミラートレードを使っていない場合でもクラウド型は概ね同じようなパターンです。ここでは詳細な説明は避けますが、他にトラリピという手法もあります。
次回は、オンプレミス型を説明したいと思います。